Horse Story#002

ナリタトップロード(牡5)(2001.4.14作成)
今回のゲストホースは先日の阪神大賞典をメンバー的に手薄だったが 菊花賞馬らしく実力の違いを見せつけて勝ったナリタトップロード号です。


 先日の阪神大賞典は「久しぶりにトップロードの強さを見た」と同時に「強さ健在に安心した」と言うのが私の印象であった。恐らく大半のナリタトップロードフリークはそのような印象ではないだろうか?

 私が初めてナリタトップロードを見たのは、彼が4歳だった頃の福寿草特別だった、そのレースにはSS産駒の素質馬スリリングサンデー、同じくSS産駒の牝馬クラッシック候補のトゥザビクトリーが出走していた。結果は前述2頭が1,2着そしてトップロードが3着になった。その時の印象はSS産駒全盛期の中、「サッカーボーイ産駒では太刀打ち出来ないのかな?」などと考えていました。

 そして次はきさらぎ賞に2番人気で出走してきました。1番人気は朝日杯2着馬のエイシンキャメロン、私はこの2番人気は危険な2番人気と予想していましたが、結果は快勝、このレースから彼はクラッシック候補に数えられるようになり、弥生賞も当時最大のライバルだったアドマイヤベガに勝ち、私の彼に対する印象は「皐月賞の本命はこの馬で大丈夫」という印象に替わっていました。


 そして皐月賞は2番人気、1番人気は弥生賞で負かしたアドマイヤベガ、血統的なものでアドマイヤベガが1番人気になったのだろう。だが結果は両馬共に連絡み出来ず、現在の現役最強馬テイエムオペラオーが異色のローテーションから皐月賞を制してしまった。これは10年に1度有るか無いかのローテーションでの皐月賞制覇だった。余談になるがオペラオーはこの時から既に1枚抜けた存在だったという事だろう。そして全サラブレッドの最大目標、日本ダービー、トップロードはその大舞台で皐月賞馬テイエムオペラオーやアドマイヤベガを抑えて、1番人気の指示を受けた。そしてレースはオペラオーが直線抜け出し、満を持してトップロードがオペラオーを捕らえ先頭に立ち、ダービー馬の栄冠は目の前まで来ていたが・・・・馬体回復を計り本来の切れ味を取り戻していたアドマイヤベガがゴール寸前でナリタトップロードを捕らえダービー馬に輝いた。トップロードは無冠のまま春を終える事になってしまった。

 秋は菊花賞への王道、京都新聞杯からの始動だった、ここでもライバル、アドマイヤベガとの戦いとなったが、結果はダービー馬の貫禄を見せられ、ダービーと同じくクビ差退けられた。私は彼を皐月賞本命馬に押して以来、ずっと彼を応援し続けていたが、なかなか勝ってくれないと悩んでいた。「やはり内国産馬と輸入血統とは底力が違うのかな」などと考えていた事を良く覚えている。

 そして最後の1冠、3000Mの長丁場菊花賞を迎えることになった。体型的に長距離向きのこの馬、ここを勝たない限りもうG1では勝てないかもしれないと思いながらレースを見ることになった。皐月賞から前走の京都新聞杯まですべて切れる脚に屈していた彼だが、陣営は「末脚を封じるにはライバルより前を走り、早め先頭に立ち押し切る」というレースを公言していた。弥生賞でアドマイヤベガを封じた戦法だ。そしてレースは陣営の作戦が見事、成功して懸命に差してくる皐月賞馬テイエムオペラオーをクビ差凌いで優勝。悲願のG1制覇を果たすと同時にファン達の彼に対する信頼を取り戻した。着差こそクビ差だが内容的には早め先頭からの押し切りなので強い内容だった。

 その後、ライバルのアドマイヤベガは引退したが、オペラオーは勝利を重ね1歩も2歩も前に行ってしまったが、先日、春の天皇賞と繋がりの深い阪神大賞典で8馬身差、しかもレコードのおまけつきで勝ち、再び菊花賞と同じ淀の長丁場でオペラオーに挑戦状を叩きつけることになるだろう。今年はオペラオーが順調を欠いているだけに負けられない1戦になりそうだ。


(成績と主な勝ち鞍)
3戦3勝(2001.3.18現在)
弥生賞、弥生賞、ダービー2着、菊花賞、阪神大賞典


(血統についてワンポイント)

サッカーボーイ
1985栃栗
ディクタス
Dictus
1967栗
Sanctus
1960黒鹿
Fine Top
Sanelta
Doronic
1960栗
Worden
Dulzetta
ダイナサッシュ
1979鹿
ノーザンテースト
1971栗
Northern Dancer
Lady Victoria
ロイヤルサッシュ
1966鹿
Princely Gift
Sash of Honour
フローラルマジック

Affirmed
1975栗
Exclusive Native
1965栗
Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You
1962鹿
Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
Rare Lady
1974黒鹿
Never Bend
1960鹿
Nasrullah
Lalun
Double Agent
1959黒鹿
Double Jay
Conniver

 父サッカーボーイは名マイラーだが産駒はゴーゴーゼットやキョウトシチーそして同馬とスタミナに富んだ産駒がよく出る。これはサッカーボーイが気性の悪さで長い距離には向いていなかっただけで、能力的には長距離もこなす事を物語っているのだろう。

 そして母はフローラルグリーン(エルフィンS)を排出するなどこれからも期待出来そう。そして母父のアファームドは母父としてスティンガー(阪神3歳牝馬S)、メイショウドトウ(日経賞)を排出するなど、スピードとスタミナを備え持つ日本の芝向きの血統。

 トップロード自身はどちらかと言うと弥生賞や菊花賞、阪神大賞典のように早め先頭に立ちスピードを持続させ、他馬のスタミナを消耗させるレースをした時が強いようにスタミナタイプかも知れない。


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