Horse Story#003
ノースフライト(繁殖牝馬)(2001.2.7作成)
今年は本当に良血ブームです。 先日、ダービートライアルのプリン シパルSでも父にサンデーサイレンス、母にノースフライトを持つ良血馬ミスキャストが優勝しました。今回はそのミスキャストの母、名牝ノースフライト号について書きます。
名馬の中には美しくかっこいい名前を持つ馬が数多くいる、フジキセキ、エルコンドルパサー、ダンスパートナー、ファレノプシスなどがその代表馬だ。そして彼等は美しい名前と共に多くのファン、そして並外れた強さも持ち合わせていた。今日のゲストホースもそんな1頭に数えられる馬だ。
”ノースフライト”なんて響きが良くセンスのいい名前なんだろう,それがこの馬に対する私の第一印象だった。この馬のデビュー戦はかなり遅く4歳の5月新潟の未出走戦だった、そのレースでは名前に負けない桁違いの強さを見せ2着馬に9馬身もの差をつけ圧勝したのであった。
そして2戦目、500万条件の特別レースと言えども、あまりにも早過ぎる古馬との対決であったが彼女はそこでも2着馬に8馬身差をつけ圧勝した。この年はトニービンの日本での初産駒であるウイニングチケットやベガが既にクラッシックを賑せていた事もあり、同じトニービン産駒である彼女の名前が全国区になるのはそう時間がかからなかった。
そして3戦目では初めての敗北を味わったが、次はエリザベス女王杯への切符を手にする為、府中牝馬ステークスへの兆戦だった、一見無謀にも思える兆戦だが50キロという軽い斤量、そして彼女が1番力を発揮できる距離がピタリとはまり先行抜け出しの横綱相撲で快勝し見事エリザベス女王杯の切符を掴んだのであった。エリザベス女王杯では1番人気がトライアルのローズステークスを直線弾かれるような瞬発力を発揮し圧勝したスターバレリーナ、2番人気には3冠馬を目指しぶっつけで本番へ望むクラッシック2冠馬ベガ、3番人気はそのベガに桜花賞、オークスで連続2着した強いマル地馬ユキノビジンとなっており、フライトは距離不安が囁かれた事もあり、実力からするとかなり低評価の5番人気。私はこの馬の強さを信じ馬券はこの馬から購入していたのを今でも鮮明に覚えている。
そして結果はあの杉本アナウンサーの名フレーズ「ベガはベガでもホクトベガ」と言う結果になり、1馬身半離された2着にフライトが入り惜しくもG1取りは果せなかったが、この馬の力は発揮出来た1戦であった。なにしろ1着馬が後にダート女王になった名馬、この距離ではいたしかたなかっただろう。
エリザベス女王杯後、阪神牝馬特別(当時2000M)を2番手追走からそのまま押し切り圧勝し2000Mでも通用する事を見せつけた。そして彼女が5歳になりマイル路線に矛先を向け圧倒的な強さを見せつけ牝馬では初めてとなる安田記念、マイルチャンピオンシップを連覇した。そして彼女は母になる為、重賞6勝うちG1・2勝を含む11戦8勝2着2回というほぼパーフェクトの成績を残し北の大地に飛び立ったのであった。
ひとつだけ心残りな事はマイルチャンピオンシップを勝つ前に秋の天皇賞に出走して欲しかったこと。この馬のポテンシャルを持ってすれば名牝エアグルーヴのように活躍できたと私は信じています。
(成績と主な勝ち鞍)
11戦8勝2着2回府中牝馬S、エリザベス女王杯2着、阪神牝馬S、京都牝馬S、マイラ−ズカップ、安田記念、マイルチャンピオンシップ
(血統についてワンポイント)
トニービン Tony Bin 1983鹿 |
カンパラ Kampala 1976鹿 |
Kalamoun 1970芦 |
ゼダーン |
Khairunissa | |||
State
Pension 1967鹿 |
オンリーフォアライフ | ||
Lorelei | |||
Severn
Bridge 1965栗 |
Hornbeam 1953栗 |
Hyperion | |
Thicket | |||
Priddy
Fair 1956鹿 |
Preciptic | ||
Campanette | |||
シャダイフライト |
ヒッティングアウェー Hitting Away 1958鹿 |
Ambiorix 1946鹿 |
Tourbillon |
Lavendula | |||
Striking 1947鹿 |
War Admiral | ||
Baby League | |||
フォーワードフライト 1967栗 |
Porterhouse 1951黒鹿 |
Endeavour | |
Red Stamp | |||
Bashful
Girl 1961鹿 |
Khaled | ||
But Beautiful |
種牡馬王サンデーサイレンスとの間に生まれたミスキャストが、新馬戦を強烈な末脚で優勝し、その後キャリア2戦目、3戦目で挑んだ弥生賞、皐月賞は敗れたが、4戦目にダービートライアルのプリンシパルSを快勝。
父は今は亡きトニービン、そして本馬はその初年度産駒、この年はトニービンが大ブレイクし、ダービー馬ウイニングチケット、牝馬2冠馬ベガ、天皇賞馬サクラチトセオーを排出した。トニービンの特徴はなんと言っても東京コースにめっぽう強い事、前述した馬以外にエアグルーヴ、オフサイドトラップと2年連続で秋の天皇賞を制覇した。東京コースになると長くいい脚を使い、しかも並ぶと抜かせない勝負根性を発揮する。そして日本の競馬において一番おいしい距離に適性を持つこと1600M〜2400Mに勝ち馬が集中する。
トニービンが母父になったときはブラッシンググルームのように、底力があり1600M〜2400Mを得意とする産駒がたくさん出るのではないだろうか?これから注目していきたい。
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